よくある移住後の後悔ポイント。事前リサーチでギャップを埋めよう Vol.5

都心の喧騒から離れて地方へ移住をしたものの、想像していたよりも交通網や住環境に対して不満を抱えてしまうケースがあります。住環境ががらっと変わるからこそ、住まないと見えてこないことも多いようです。

今回は、後悔されがちなケースをいくつか挙げてみました。自身が思い描く移住後の暮らしをシミュレーションしながら、チェックしてみてください。

車社会はコストが高い

車の維持費がかかる

地方は都心と比べて、生活するうえで利用するお店や役所が点在していたり、家から職場まで距離が離れていたりすることが多いです。

そのため、田舎になればなるほど車での移動がメインとなります。ガソリン代や車の維持費、保険代や駐車場代などと合わせると、月に数万円の出費になることは避けられないでしょう。

家から職場、買い物で走行距離も長くなりがち。住みたい町が決まったら車での行動範囲をシミュレーションしておくといいでしょう。

地方のバス料金は高め

また、バスを利用するにしても場合も、車社会の傾向がある地方ではやや高めの料金設定です。場所によっては1時間に1本しかバスが来ないこともありますが、車があればほぼ困ることはないです。

このような交通環境のため、休日にお店に行こうとしても場所によっては移動だけで半日近く使ってしまうことも珍しくありません。

また、県内の移動にもかかわらず新幹線を使って移動しなければならない土地も。交通手段に困らないか、車利用についてきちんと考えられていたかで、移住後のギャップを埋められるでしょう。

地域性になじめない

地域住民となじむことができないと、生活するなかでどこか辛さを感じてしまうかもしれません。

自治体の行事に参加しなければいけなかったり、ゴミの出し方も住んでいる地域に合わせなければいけなかったり……。新参者にはわからない、暗黙の了解で決まっているルールが存在するケースもあります。

また、場所によってはその地域住民の人間関係が強すぎるために、何か目立つことがあるとすぐにうわさが広まってしまい、日々の生活を監視されている気持ちになってしまうことも考えられます。

地域性があることを考え、無理のない距離感で付き合えれば、負担もなくなり慣れてくるでしょう。

価格競争がなく物価が高い

都心のほうが物価が高いイメージがあるかもしれませんが、実は地方では価格競争が起きないために物価が上がっているケースもあります。特にチェーン店があまりなく、個人商店が中心となっている地域では値崩れが起きにくいです。

また、首都圏では電力自由化が始まっているものの、地方では選択肢が地方電力会社だけで、ガスも数種類の会社がほぼ独占しているような状態です。

光熱費の調整は難しいですが、地方では畑を所有している人が多く食費をほぼ自給自足でまかなっている人もいます。もし可能であれば、畑借りて食費を抑えるということもできるでしょう。

その他の後悔ポイント住環境

虫や生き物との遭遇

地方での生活は、他にも考慮しておきたい住環境があります。例えば、自然が多い地域では避けられない虫や生き物との遭遇です。
都心でも虫は生息していますが、昆虫や爬虫類などが苦手な方は地方へ移住した場合、遭遇率が上がるでしょう。

その他、鹿やたぬき、イノシシ、サルなどの野生動物が生活に影響を与える可能性もあります。生き物の出現については、事前によくリサーチしたほうが賢明です。

刺激が少ない

都心ではカラオケやレジャー施設など娯楽施設がたくさんありますが、地方では遊べる施設は多くありません。車社会のため、仕事帰りに途中の居酒屋に寄るといったことも難しくなります。

さらに夜遅い時間であればほとんどお店が閉まっていて、10時を過ぎると自宅の周辺が真っ暗ということも。友人と遊ぶ場合にも、どちらかの家で遊ぶしか選択肢がない、ということも珍しくありません。

天候のウエイトが大きい

住む地域によって天候や気温の差はありますが、地方は天候が原因の自然災害に遭いやすく、対策を立てなければ生活がままならないこともあります。

とくに豪雪地帯や土砂崩れの危険がある地域、川の氾濫などに見舞われやすい土地では、住む家や限られた交通機関に大きな影響を与えやすいです。

自然災害のポイントとなる山や川が近くになく、交通網が多いうえに復旧も比較的早い都心部に比べると、地方はもしもの備えや知識が必要です。

まとめ

都心から地方に移住した場合、大きく生活環境が変わってしまい、移住したことを後悔してしまうという方もいます。

しかし、事前によくリサーチしておけば、移住後のギャップを埋められます。移住生活をよくするために、地域の特性やインフラをよく理解したうえで、自分の希望を擦り合わせていきましょう。

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