【先輩に聞く!】上京後のメリット・デメリットとは? Vol.15

最先端の情報や人があふれる「東京」。魅力的ではありますが、上京を考えていても少しの不安から実行に移せない方も少なくないでしょう。今回は、実際に地方から東京に上京した先輩たちに「上京のメリット・デメリット」を聞いてみました。リアルな声を聞いて上京への気持ちを整理してみてください。

上京とともに進学・まみさんのケース

  • まみさん(仮名)女性
  • 上京時の年齢:19歳
  • 現在の年齢:23歳
  • 出身地:鹿児島県
  • 上京のきっかけ:東京の大学に進学するため

上京して良かったこと

上京して良かったと思うことは、まず遊ぶ場所がたくさんあるということです。遊園地、映画館、ショッピングモール、お洒落なカフェ、インスタ映えスポットなど、どんなに遊んでも遊びきれないほどあります。

また、交通の便がいいのでとても遊びやすい環境だな、と思っています。電車で小一時間、たったの数百円で隣の県まで遊びに行けます。範囲を神奈川県や千葉県に広げると、さらに遊びの選択肢は広がります。地元だと新幹線を使ったり、車で数時間運転したりしなければ、隣の県に移動することは不可能です。人生の夏休みと言われるほど、遊ぶ時間がたっぷりある大学生のうちに上京してよかったと思います。

また、自分のことを知らないたくさんの人に出会えるという点も、上京してよかったと思うことのひとつです。地元だと、どこへ行ってもかなりの高確率で知人やその知り合いの方に出会います。ちょっとした噂でもすぐに広まるので、変なことはできない感じでした。
まっさらな出会いができる可能性が高い、という点で東京は非常にいい環境だと思います。

上京して悪かったこと

上京して悪かったと思うことは、お金がかかるということです。とくに顕著なのは家賃です。わたしは山手線内に住んでいるので、築35年6畳の部屋ですが、家賃は9万円もかかっています。

地元でこの値段を出せば、3LDKに住めます。家賃は父親が出してくれているので、親不孝なことをしているなと申し訳なく思うことが多々あります。地元の大学に行って、お金を貯めて好きなことやものに使うという選択肢もあったかなとは思います。

上京とともに就職・ゆりさんのケース

  • ゆりさん(仮名)女性
  • 上京時の年齢:22歳
  • 現在の年齢:25歳
  • 出身地:福岡県
  • 上京のきっかけ:
    就職を機に地元から出てみたいと思い就職活動は九州だけでなく、関西や関東を中心に行いました。その後東京都内に本社を置く会社から内定をいただき、大学卒業後上京しました。

上京してよかったこと

日本の首都という事であらゆる企業の本社が集まっているので、夢に向かって日本各地から上京してきた人や経験を積んでいる方が多く、地元では出会うことのできない人達から刺激を受けるので楽しさを感じています。就職活動を頑張った過去の自分を褒めてあげたいです。

あと、就職とは関係ないですが、私はディズニーがとても好きで上京後は自宅から電車で40分以内で通えるのが個人的に嬉しいところです。
九州にいた学生時代から年に1度東京ディズニーリーゾートへ旅行していましたが、格安航空会社を利用しても2泊3日で旅費が6万円超えだったので助かっています。

上京して悪かったこと

自分が生まれ育った九州に比べて、家賃や物価が高く新卒初任給での生活に大変苦労しました。日本のトレンドの発信地とも言われている東京ですので新しいものや流行のものをすぐに手に入れることができますが、その分無駄遣いが増えてしまいお金のやり繰りが大変でした。

また物件に関して、都内から電車で1時間以上離れている場所でも、理想の金額と条件の物件が見つからず…。見つかったとしても道に街灯が少なく女性の一人歩きが危険な場所で、商店街から細い道に入っていくような治安が悪い場所ばかりでした。

また通勤ラッシュ・帰宅ラッシュや街中や繁華街の人の多さになかなか慣れることができず、環境の変化により体調を崩した期間もありました。

実家は飛行機の距離で東京に知人もいなく、全て自己解決する必要があり、また家族や地元で何か問題が起きてしまってもすぐに九州に帰ることができず電話や手紙でやり取りをすることしかできませんでした。
上京後は少し心細いことが多くなると思いますが、精神的に成長できると感じています。

上京で成功したい・なおさんのケース

  • なおさん(仮名)男性
  • 上京時の年齢:24歳
  • 現在の年齢:30歳
  • 出身地:熊本県
  • 上京のきっかけ:
    私の場合は「フリーライターとして成功したい」という自分の夢を叶えるためでした。ライターとして出版社と頻繁にやり取りするために東京に居を構えなければ!という根拠のない考えが私の頭の中にあったのです。

上京して良かったこと

①人との出会い
まず一番大きいのは、多種多様な人たちと交流できることです。ただでさえ人口約1300万人の日本最大の都市。日本各地からそれぞれの目的を抱いて人が集まるのですから、自分の行動次第で日々新しい出会いの機会があります。

現に私も東京に来てからというもの、色んな方と交流させていただきました。地方都市にいる時はテレビの中でしか見たことがないような方々とも実際にお会いして人脈がどんどん広がっていくのが嬉しかったですね。

②刺激的である
「色んな人と知り合える」に関係することですが、大都会東京は地方都市にはない刺激があります。東京でしか開催されない演劇やコンサートなど首都だからこそ観ること(聴くこと)ができるイベントが目白押しです。これは非常に良い経験になります。

私も著名なフリーライターの公開講座や某有名出版社のライティング講座に頻繁に参加し、刺激を受けた記憶があります。

上京して悪かったこと

強いてあげるなら「強い意思を持っていないと流される」ことです。夢や希望を持っていても刺激も誘惑も多い場所ですので楽な方に楽な方に流されてしまい結局自分がしたいと思っていたことに近付けずに違う道を歩んだり、故郷に戻ったりすることになるのはデメリットとして挙げられます。

私も上京して数年は、ライターとは全く関係のない仕事をしていました。その方が楽でお金を稼げたからです。幸い初心を思い出し、今では二足の草鞋ではありますが、本業の仕事以外にライターの仕事もさせていただけるようになりました。これから上京を考えている方たちへの参考になれば幸いです。

まとめ

先輩たちの体験談はいかがでしたでしょうか。共通する上京のメリットは、やはり「人との出会い」「刺激的な環境」のようですね。経済面での苦労や強い意志がなければ難しい面もありますが、迷っているならば早めに決断して東京に飛び込んでもいいかもしれません。

▼上京前後にありがちな「不安」や「悩み」、きになることなどもこちらで紹介しています。