仕事を辞めずに移住できる?就職と田舎暮らしを両立させよう

都市部の企業に就職しつつ、住まいはのんびりとした田舎。そんな生活を実現できる移住スタイルがあります。

「都市部で就職したものの自然のある田舎へ移住したい、でも職場をガラッと変えるのは大変……」と考える人へ送るライトな移住について、メリットや、各地方自治体の移住者支援などについてご紹介します。

移住のニーズは高まっている

近年は「スローライフ」という言葉が当たり前のように浸透しているように、都会の慌ただしい生活から切り離された田舎暮らしを満喫する人たちが増えてきています。仕事をリタイアした人の次のステージと考えられがちですが、人生の豊かさを求めて若い世代の移住に対するニーズも高まってきています。

その背景には、交通の便が発達したことで、通勤1時間圏内で地方から都心へ移動できること。移住者に対して定住を見込んだ公的サポートや子育て支援を行っている地域が多いことが挙げられます。

東京都内⇔通勤圏内(地方)に移住する

都心の仕事場へ1時間~1時間半で通うことができれば、自然豊かなエリアに住みながらストレスなく生活していくことができます。
その場合やはり交通が発達しているエリアが条件になります。いくつか例をあげていきます。

茨城県・つくば市

つくばエクスプレスができたことにより、つくば駅から東京駅までは71分。都内への通勤が容易になりました。研究学園都市の面が広く知られていますが、子育て総合支援センターを設置し積極的な子育て支援も実施しています。住みやすさや都内までのアクセスのしやすさが人気のようです。

埼玉・川越市

川越市は「小江戸」とも呼ばれており、趣ある佇まいの街並みが人気を呼び、年間600万人以上の観光者が訪れます。複数ある鉄道が利用できるため都心へのアクセスも良好で、川越駅からは池袋駅まで30分、東京駅ならば55分程度で到着します。

千葉県・長生郡一ノ宮

海・山・農地が近く、休日は自然の中で過ごしたい方や、新鮮な食材を手軽に手に入れたい、という家族におすすめです。上総一ノ宮駅から東京まで、「特急わかしお」利用ならば60分程度、快速利用の場合は80分程度かかりますが、始発なので座って都心まで移動できます。

地方都市⇔田舎の移住もある

東京都内だけでなく、地方都市にも賃金・やりがいともに魅力的な企業は多くあります。「田舎暮らしはしてみたいが、希望の職に就きたい」という方にとっては、地方都市に就職し郊外に住むという選択はぴったりでしょう。

とはいえ、通勤経路は計画性が必要です。通勤に便利な地域の例をいくつかあげてみましょう。

静岡県・静岡市⇔沼津市(約60分)

沼津港が有名な水産業の街・沼津市。政令指定都市の静岡市と、リゾート地として有名な伊豆・熱海エリアにはさまれてるため、東西のアクセスは良好。

仕事は都市部の静岡市方面へ、週末は伊豆の海や富士山へ気軽に行ける環境にあります。若者世代住宅取得促進事業や起業・就労支援など、移住・定住の積極的なアピールを行っている地域です。

和歌山県・紀の川市⇔和歌山市(約30~ 40分)

南北に雄大な山脈と、豊かな水が流れる紀の川・貴志川を有する紀の川市は、その恵まれた土地条件を生かして和歌山県内1位の農業産出額を誇ります。

とくに「あら川の桃」といったブランド桃をはじめ、多種多様なフルーツが四季を通じて手に入ります。交通も便利で、中心地の和歌山駅までは30~40分のアクセスに加え、関西空港のある泉佐野市が隣接しているため空の旅への移動も楽々です。

福岡県・糸島市⇔博多(35分)

県指定名勝のひとつ「白糸の滝」をはじめ、鳴き砂を楽しめる海岸や、海の眺めも楽しめる梅林など、景色が美しい場所として有名な糸島市。

移住者支援も充実しており、なかでも子育て支援として保育所・幼稚園の保育料支援や、子どもの医療費の一部助成がうれしいポイント。その他にも多くの支援があり、移住者は増加しています。県内の主要駅・博多駅までは35分程度で到着します。

田舎移住のメリットは

田舎暮らしで得られるメリットにはどのようなものがあるのかを見ていきましょう。

ONとOFFの切り替えがはっきりしている

仕事は人や情報が行きかう都市部、住居は静かな地方の街という生活は、日々の生活のONとOFFの切り替えをはっきりさせることができます。

仕事モードから完全にOFFになれば、すべてを忘れてのんびりとした田舎暮らしを満喫できるでしょう。
「仕事と憧れの田舎暮らし」を両立させられる移住スタイルで、より生活の質をあげられます。

新幹線や特急、始発駅ならではの通勤の快適さ

どれだけ快適な住まいでも、通勤ラッシュ時に立ちっぱなしの移動はつらいものです。しかし田舎から都心への通勤は、エリアによっては始発列車で座ったまま移動することができます。

大勢の人にもまれることもなく、座って移動できる毎日は通勤の負担を減らします。通勤中に読書をしたり、少しだけ仮眠をとったり、自由な時間を持てるでしょう。

田舎に移住するとお金がもらえる

先に述べたように、地域によっては移住してきた世帯に補助や支援を行う自治体も多くあります。ほんの一例として関東近郊の件で行われている補助をご紹介します。

茨城県日立市では、子育て世帯が移住してきた場合、数十万円の援助や水道基本料金一年分を交付する制度があります。

千葉県南房総市では田舎暮らしのために空き家の取得・改修をする世帯に上限200万円内で空き家利用促進奨励金が交付されます。

埼玉県熊谷市では新規の住宅を購入または改築をし、新幹線通勤をする世帯に上限2万円・最長2年間の新幹線定期券購入代金が補助されます。

ほかにも若年層世帯が住宅を購入する際の固定資産税の免除、エコな住居を作っている世帯に最大50万円の助成金交付など幅広いサポートがあります。

まとめ

都心から離れていきなり田舎暮らしというと不安を感じる人も多いかもしれません。しかし、各地域の援助や助成金サポート、通勤の便などを詳しく確認して計画的に進めれば、移住のハードルは意外と低いかもしれません。

都会暮らしで疲れた方、静かな場所に住居を移し休日はのんびり過ごしたい方などは、今の職場から通いやすい移住地を探してみてください。