酪農の世界に夢描く

デザインにウェブにイラストにグラフィック。営業に商品開発にマーケティング。などなど。都会には様々な分野のスキルが溢れています。中には聞いたこともない、聞いてもさっぱりわからないスキルすら存在しています。
そんなスキルを酪農の世界に注入したら、何か新しい?面白い?世界が広がるんじゃないか!?今までにない、酪農発信のアレコレを企てたい!
今回は、そんな酪農の世界に夢描く、千葉県・内房を拠点に、日夜酪農家さんの手助けをする会社「内房酪農サービス」の人材募集。
アイデアとスキルとバイタリティ。そして何より、動物への「愛」を持ち合わせたガッツある人の募集です。


牛乳の思い出と勝手な想像

幼少の頃、好き嫌いが激しかった私は、乳離れしても、食べ物を一切口にしない子だった。じゃぁ、栄養補給はどうしていたかというと、ひたすら牛乳だった。
母乳から牛乳。母から牛へ。
心配になった母はそんな私を病院に連れていった。
先生は「牛乳飲ませておけば大丈夫。」
少々乱暴なアドバイスだったかもしれないが、運良く私が牛乳好きということもあって、母はホッとしたらしい。
聞くと一日12本。
私の体はほぼほぼ牛乳で形成されているということになる。
だから牛を見るとどこか懐かしく、、、という感情は当然もたないが、それなりにお世話になった感は否めないでいる。
今日は「酪農ヘルパー」の会社を取材ということで、そんなことを思い出した次第である。

さて「酪農ヘルパー」というお仕事。読んで字のごとく。酪農家ではなく、酪農家さんをヘルプするお仕事。しかし実態は全く想像できない。
牧場での取材かと思いきや、長い昼休み(←この実態は後ほど*1)を利用して、カフェでの取材となった。
牛さんにお礼のひとつも言おうかと思ったが、それはまた今度の機会にしておこう。

酪農と聞くと、何より牧歌的な風景が頭に浮かぶ。
そしてオーバーオールに髭をたくわえた”上条恒彦”風な人の登場を想像してしまうが…今回は女性である。
ならば日に焼け、颯爽と馬を操る”木の実ナナ”風な人かと思ってみたが…それもドラマの世界。
色は白く線の細い、どこか知的さ感じる女性が現れた。
勝手なイメージや勝手な想像は、やはり勝手なものである。

「内房酪農サービス」。副代表、清水さん。
まずは名刺交換で、、、ん?
予想だにしない名刺が差し出された。そこにあるのは牛のイラスト。
何だろうか。会って早々、このインパクトある名刺に釘付けとなった。
パッチリお目々の愛らしい牛は、どこかアメリカンコミック的で、ビビットな色使いから、酪農からイメージする名刺とは、まったく違った感性に驚かされた。というか、何だか楽しくなった。
聞くと清水さん自身が描いたとのこと!
私の勝手な想像と浅はかな知識の中にある酪農のイメージは、この名刺と清水さんから放たれる雰囲気に、無残にも打ち砕かれた。
どうも一味違う「内房酪農サービス」の実態とは!?
これまた勝手な想像にひとり盛り上がったところで、取材スタートだ!

酪農ヘルパーという仕事

酪農ヘルパーという仕事について、清水さんは語る。
「弊社は、旦那である社長と私。そして26才の男性社員と20才の女性社員。男の子は二十歳から勤め始めて6年目で、女の子は伊豆大島出身なんです。今はこの4人で内房の酪農家さんを回っています。

基本は、契約している酪農家さんに出向き、そこの乳牛のお世話をするんです。搾乳。餌やり。牛舎の掃除。主にはこの3つが仕事です。
酪農家さんの休みの日に、私たちが代わって世話をするんですよ。だから一箇所の牧場に毎日通うってことはなく、日々色々な牧場をまわります。
この仕事の喜びは、酪農家さんにリフレッシュしてもらうこと。そして気分一新、また酪農に従事してもらうことなんです。

基本、仕事は朝と夕方の二部制です。早い時は4時からはじまって、夜遅くなることもあります。これだけ聞くとキツイ仕事だと思うんですけど、日中は仕事がないので、良い言い方をすると昼間はフリー!長い昼休みなんです!(←*1)
昼寝好きにはたまらない就労時間帯でしょ(笑)

規模もそれぞれで、70頭の牛を保有している酪農家さんから、10頭くらいの小規模な酪農家さんまで。だから日々牛を相手にしていると言っても、毎日違う環境で牛と接しているんですよ。それに相手は生き物。体調や状態もその日によって様々ですから、牛についての知識も必要なんです。そこはちゃんと社員教育しますよ!」

フムフム。想像の世界が広がる。
清水さんは淡々と説明してくれるが、話しを聞けば聞くほどキツイ仕事だ。昼休みが長くったってキツイ。
当然だけど、肉体労働だと言う。
これまた当然だけど、決して綺麗な仕事ではないとも言う。
何をもってキツイと思うかは人それぞれだろうが、やはりキツイ仕事に変わりはない。つまりはそのキツさを超越するほどの「やりがい」が、この仕事に宿っているんだろう。
一体それは何なのか?
それに冒頭にも触れたが、全く違うスキルをこの世界に注入したいという。この酪農ヘルパーの世界に、どんな将来像を描いているんだろうか。これは楽しみだ。
まずは清水さんがこの酪農の世界に生きるルーツを探るしかない。
引き続きの取材。乞うご期待!

酪農との出会いと18年の経験

「全く違う世界のOLだったんです。ただその頃は仕事にやりがいが見出せず、ただただ仕事だからと毎日を過ごしていました。当時、UターンIターンって言葉が流行り出した頃で、私も自分発見のため、夏休みを利用して北海道の十勝の牧場に酪農体験に行ったんですよ。もともと大の動物好きで、できれば動物に関わる仕事に就きたいという夢があって。
そしてひと夏、酪農の仕事に就いたんです。
見事に、どっぷりハマりました!

その牧場の社長さんに『センスあるから、酪農やれよ!』と言われたんです。このまま十勝に居座ろうかと思ったんですが、冬はマイナス30度と聞いて、それは無理〜と、ひと夏の経験で帰ってきたんです(笑)」

『偶然というか、運命ってあるんですよ。』

「十勝から戻ったら、とある酪農家さんと知り会ったんです。『共進会』という牛の品評会があって、そのハンドリングをやってくれないかと言われたんです。競馬でいうパドックのようなものです。全く経験もないし無理と思いつつも、まわりに祭り上げられて引き受けたんです。案の定、あれ〜〜っと牛に引きずり回される始末で、会場の笑い者ですよ。その時そんな私を見ていた関係者から、『面白いやつだな!ヘルパーやってみろ!』と言われたんですね。

実はね、その品評会の会場に入った時から、何かビビビッと感じてたんです。今日この時、この場所が私の運命を変えるんじゃないかって。だからその言葉を聞いて『これだ!!』と思ったんです。運命には逆らえないでしょ!?(笑)
それで会社を辞める決心をして、翌年の春に酪農ヘルパーとして出発したんです。あの夏の経験から、あれよあれよともう18年ですよ。」

確かにこの酪農との出会いは運命的だ。動物好きな若者の叶った夢の先が酪農の世界。そこにはペットではない、家畜としての動物との関係がある。実際、清水さんは2頭の愛犬と暮らしている。ペットと家畜。同じ動物であっても双方への感情というのはまったく違うだろう。この仕事、動物好きが必須と清水さんは言うが、動物好きが故の葛藤はなかったんだろうか。

「そりゃ、毎日世話をしていると、かわいいですよ。でもペットじゃないんです。人が生きる糧であり、経済動物と言えばいいのかなぁ…病気や怪我などで処分される牛も、嫌という程見てきました。でもそこにかわいそうという感情を抱いたら、この仕事はできないんです。

牛が病気になると、何が原因?どうして?
ノウハウはあっても、それが全ての牛にあてはまるなんてありえなくて、いつも葛藤しています。牛を世話するなら、ちゃんと牛のことを知らないといけないと思うようになったんです。そんな気持ちを当時勤めていた社長にぶつけたら『お前の好きにやってみろ!』と。そこから餌の設計、牛乳の成分、良い堆肥は?、繁殖率を高めるためには?どんどん『牛の世界』『酪農の世界』にのめり込んでいったんです。大事な牛を死なせてしまったこともありました。今でも思い出します。その経験があったからこそ今の自分があるんだと思います。
でもどれもこれも一生かかっても答えは出ない世界です。だからいつも悩んでいるんですよ。そんな出口のない迷路が楽しいんでしょうね。
飽くなき探究心ってやつですよ(笑)」

「愛」。
愛玩としての生き物。
人間が生きゆくために糧となる生き物。
可愛い可愛いという「愛」もあれば、人間の糧となる命への尊き「愛」もある。
思いや表現は違っても、それぞれの命に対する「愛」のカタチがあるんだろう。本気で牛にぶつかり、牛を知り、牛に悩み、牛を慈しむ。飽くなき探究心というのが、糧となる命への報いであり、責任のように感じる。
清水さんは、『この仕事のやりがいは、千の言葉があっても言い尽くせない。』という。でもその探究心こそが、揺るぎない『やりがい』なんだろう。

「あの巨体でしょ。やっぱり怖いんですよ。だって蹴っ飛ばしてきますからね。向こうはちょっとの加減かもしれないけど、あの巨体のちょっとは人間にしてみたら相当ですよ。現に足踏まれて、骨折っちゃいましたから、、、
でも恐る恐る世話してたら、向こうだって『なんだこいつ!?』って思っちゃうだろうから、『お前なんか怖かねーぞ』って思って世話していますよ(笑)」

様々な苦労や葛藤も、18年の経験があっけらかんと笑い話にかえてくれる。それも清水さんの魅力だ。

酪農への夢

最後に夢を語ってくれた。

「この業界に精通されてる方だけではなくて、いろいろなジャンル、スキルを持った人材が欲しいんです。基本は『酪農ヘルパー』。牛を相手にします。でもこの『内房酪農サービス』は、もっと広い視野で酪農に関わっていきたいんです。
牛の知識や酪農の技術に特化した人材だけじゃなく、違った分野のスキルをこの業界に注入したいんです。
何か新しい酪農ヘルパー。将又ヘルパー以外の何かだったり。具体的にはないんですが、そんな口火を切るような人材求む!ですよ。
そして前提として、探究心のある人ですよね〜でないと私と付き合っていけませんから(笑)

そして新しいスタッフが一人前になったら、この内房を任せたいんです。そして次なるステージを駈けずり回りたいんです。ステージは伊豆大島!まだ詳しいことは言えませんけど、、、ね。
あ、募集要項に《転勤有り》って付け加えようかな(笑)」

清水さんは口癖のように「私はネガティブだから…」と言う。でもそれは飽くなき探究心の途中段階のことで、その先にある未来図に向かうバイタリティな姿勢はまったくもってネガティブなんかじゃない。直感を信じ、感性を活かし、運命に逆らわない。「ビビビッ」な出会いと、ひらめきで。そんな自然体なスタンスが清水魂であり、「内房酪農サービス」の原動力のような気がする。

清水さんのfbへの投稿だ。
3時間近く話したけど、この投稿に全てが詰まっているような気がした。
今度は酒交わしながら、6時間は話そうと別れた。

今だに毎朝欠かさず飲んでいる牛乳。
明日から牛乳の味が変わりそうだ。

(取材/文/写真 SS-PEANUT)

 
会社名 内房酪農サービス
募集職種  酪農ヘルパー及び県内牧場勤務
雇用形態  正社員 ※ 試用期間1~3ヶ月
給与  月給180,000~(住宅手当、家族手当含む)
※試用期間も同じ
※経験・年齢を考慮し決定します。
●交通費別途支給
●昇給あり(年1回)
●賞与あり(年1回、業績に応じて)
福利厚生  雇用保険、労災保険、傷害保険
勤務地 ①酪農ヘルパー業務:千葉県内各所の乳牛牧場
②業務委託を受けている牧場の運営管理業務:千葉県いすみ市
勤務時間  5;00~9:30、16:00~19:30(朝と夕、1日2回勤務)
※各牧場によって勤務時間が多少異なります。実働7時間程度。
休日休暇  月5日 ※有給休暇有り:社内規定による
仕事内容 ①酪農ヘルパー業務:搾乳、給餌、牛舎清掃等の酪農業務全般
②業務委託を受けている牧場の運営管理業務
応募資格  普通自動車運転免許をお持ちの方
求める人物像  動物が好きで体力に自信のある方
明るくて元気のある方
探究心のある方
採用人数  3名
選考プロセス まずは応募フォームにてご応募下さい

書類選考

面接

現地での試験作業

採用
その他  酪農に関係がなくても、様々なスキルのある方のご応募お待ちしています。
募集期間  ~2018年5月

 

 

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選考の上、内房酪農サービスよりご連絡します。

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