まずは楽しむデザイン会社

今回は、千葉県・外房を拠点に、ウェブ/広告/写真/ブランディング/プロダクト/卒業アルバム…様々なジ ャンルのデザインを手がける会社『なみわい』の即戦力スタッフの募集です。 『なみわい』は移住者4人が集結して起業。キーワードは「覚悟」。とは言っても、『なみわい』流『覚悟』とは、 地方で暮らす・働く心得のようなもの。何ともゆる〜い環境の中、“ 真面目に楽しむ ”をモットーに、日々邁進 している、そんな『なみわい』にお邪魔して来ました。


まずは太平洋を拝む

『田舎(いなか)』という言葉には、2種類の意味がある。ひとつはのどかな田園風景広がる、自然豊かな環境の こと。もうひとつは誰しもが持つ、生まれ育った故郷を言う。とは言え、大阪ミナミを『故郷=田舎』とはなか なか言いづらい大阪出身の私である。こうして眺めている車窓の先に広がる風景こそが、まさに『故郷=田舎』 の方程式にぴったりである。東京駅から乗り込んだ特急『わかしお』の車窓からの風景を眺めていて、ふとそん なことを思った次第である。 『わかしお』と言うくらいだから、目指すは山ではく海なのは承知。東京駅を出発し、すぐに夢の国ディズニー ランドが現れる。東京湾・内房をかすめてひたすら東へ東へと走る。目指すは外房。走ること1時間。山や田園 風景を眺めて、眼下に広がる太平洋を今か今かと待ちわびる。どうもこの海に対するワクワク感は、いくつにな ってもかわらないものだ。ビール飲みながらの小旅行といきたいところだが、残念。本日はお仕事。 ビールは帰りの『わかしお』までお預けだ。そんなこんなで『上総一ノ宮駅』。漸く外房の海の駅に到着した。

都心では今やどこの駅に降り立っても、同じ商業施設やコンビニに出迎えられるが、ここにはそんな風景などあ りゃしない。コンビニのかわりに、地元魚屋さんが営む定食屋兼土産屋さん。駅前は駐車禁止!的なことは暗黙 のルールで、みんな誰かしらのお迎えで到着を待っている。斯く言う私もそんなひとりで、早速声をかけられ挨 拶もそこそこにそのままお迎えの車に乗り込んだ。 漸く一軒のコンビニが現れるも、その向こうにはこれまた一面の田んぼが続く続く続く。 「この一本道の行き着く先が太平洋、外房の海ですよ。」 この言葉にまたもや気持ちは高ぶる。話の通り、ものの数分で太平洋にぶつかった。180度広がるは太平洋。 一宮海岸だ。大きく腕を広げて深呼吸。お決まりの自然堪能なひとコマ。これといって海に用がある訳でもないが、こちらのおもてなしとして、この外房の海・太平洋を拝んでもらうの が常のようだ。これは実に良い。これが都会の雑踏をリセットしてくれる。 そんなセンセーショナルなはじまりで、ここ外房の一日がはじまったのであった。

海を眺めた後は、そのまま一宮海岸からすぐのところにあるアトリエ?店?何ここ?なところに連れてこられた。 奥には作業台やミシン。たくさんのトートバッグが並ぶショールーム。デッキの向こうには、様々な植栽植わる 庭が広がる。カッコよくいえばカリフォルニア風だが、間違いなくここは千葉・外房。ただゆる〜い時間と空気 とメローなBGMが流れている。今日の取材者のひとりのアトリエらしい。はっきり言って、仕事の場というよ り脱力の場だ。海を見て都会の雑踏をリセットしたにしろ、この環境はあまりにもゆるく、ビールが恋しくなる。本日の取材。どんな展開になるのか全く見当がつかない……

『なみわい』という会社

なみわい。 この小さな会社パンフレットに、ひらがなで『なみわい』。これが会社の名前。本日のご依頼主である。なんとも 可愛くやさしさを感じる。「デザインの力で町を元気にしたい!」そんなスローガンのもと、4人様々なジャンル のクリエーターが発起人となって立ち上げた会社。設立は2016年4月。まだできたてホヤホヤの会社だ。会社 はフレッシュだが、メンバーそれぞれはかなりコアだ。 面白いのが、みなさん『なみわい』の一員でありながら個人事業主でもあること。ウェブや広告をはじめ様々な デザイン。トートバッグやエプロンなどの生活雑貨の製造販売(←このアトリエの家主)。カメラマン。イラスト レーター。ぬいぐるみ作家。などなど。様々な顔を持つ4人が、案件ごとにチームを組んで動く。そのチーム編 成は複雑で色々なチームが重なり合っている。基本リモートワークで本社的なものはなく、それぞれがそれぞれ のスタイルで仕事をしている。ただ、週一くらいはお互い元気かどうかの安否確認も含めて、このアトリエに集 合するらしい。愛犬や子供同伴の時もある。(今日は子供同伴の日。) そんな多種多様、勝手気ままな人たちではあるが、ひとつだけ共通点がある。それは全員が移住者だということ。

メンバーの荒川慎一さんと佐藤 有さん。
「僕たちは夫婦で『D-KNOTS』とうデザイン事務所を運営しています。かつて同じデザイン会社で、昼夜問わず ひたすら仕事漬けの日々でした。そしていざ独立。独立という自由は責任と不安とセットなので(笑)、それらを 払拭すべくとにかくがむしゃらでした。自分たちが選んだ道とはいえ、これからの将来を考えた時にこのままの 生活・仕事でいいのかという疑問が生まれはじめたんです。結婚を機に、そしてこれから生まれくる子供のこと を考えて、このまま走り続けていいのかって。そこで浮上したのが地方への移住でした。とは言っても、クライ アントは東京。全てを捨てての移住は無理。程よい距離感が重要でした。1時間そこそこで東京にも行けて、自 然豊かな環境。そして海。まさに打ってつけの場所がここだったんですよ。それで隣町『いすみ』の移住を決めたんです。ただ東京にも拠点を置いています。やっぱり東京も好きなもんで…所謂、二地域暮らしですね(笑) 東京は仕事の場。こっちは暮らしと仕事。子供もここ生まれのここ育ちです!」

このアトリエの家主である西田雅人さんは、カメラマンの顔も持つ。なんと、ブログがきっかけで写真が仕事に なったと言う。福岡由佳さんは、金融関係出身でピラティストレーナーの資格を持つ。移住後に一念発起して独学でウェブデザインを学び、今では講師をするほど。

なんともバラエティにとんだ『なみわい』である

仕事は違えど、みなさんそれぞれの選択が『移住』だったようだ。 移住歴11年目の人。浅い人でも6年目。この地に暮らし、この地で働き出しての年月。それぞれの経験や体験 を持ち寄っての『なみわい』なんだろう。地方で暮らす・地方で働く。まさにエスケイプ東京にうってつけな会 社だ。これから面白い話が聞けそうだ。と思ったら、なんとこれから打合わせだと言う。 「同席してもらえれば、ぼくらの仕事の内容や環境がわかってもらえると思いますよ。」 滞在時間20分。また車に放り込まれる。近くだからと言ったわりには車で20分。距離にして30キロはある。 交通網が発達しているわけではない。田んぼが広がり、信号は疎ら。猪に注意の標識の方が多いんじゃないか?しかしこれからはじまる打合せが、そんな猪にまつわる打合せとは想像もつかなかった。 デザインと猪? デザインで猪? 猪をデザイン? 一体何がはじまるのだろうか。

猪のデザインって?

酪農専門の人材派遣会社を経営されている清水さん。とはいえご自身も依頼先に出向き、早朝4時から酪農業務 に携わっている。内房を拠点に活動している清水さんと、外房の『なみわい』が打ち合わせ。だから房総半島の ちょうど中間地点の30キロ走行だった訳だ。納得。酪農家さんからのご依頼。一体何だろうか??

清水さん。実はもうひとつの顔があって、『ViVi’s キッチン』というブランド名でドッグフードの製造販売を営ん でいる。ただ、その原材料となる肉は猪と鹿の肉なのだ。今、全国で問題視されている野生鳥獣による作物被害。 房総半島に於いても年々被害が急増しているとのこと。現状、地元の猟師さんがその駆除にあたっている。最近 よく耳にするジビエ。そういった食肉に加工する施設を持たない地域では、それが当たり前のようだ。 「山間部に暮らす人たちにとっては深刻な問題なんです。動物たちにとっても、それは人間が作った環境による止 むに止まれずの行動。農作物を荒らすことで『有害獣』とされ駆除される。そんな猪や鹿の命も尊い。猟師さん だって心を痛めています。そんな現状を目の当たりにして、どうにかこの動物たちの命を尊重できないかと。そ こで考えたのがドッグフードなんです。」 普通ならドッグフードの加工会社などに依頼すると思いきや、清水さんは自ら駆除された動物たちの血を抜き、 解体処理をする。そして加熱処理。そして真空パック。手作りの『ViVi’s キッチン』のシールを貼って完成。そこ まで全てひとりでやっているのだ。

ここまでの話に聞き入ってしまった。さて肝心の依頼内容は……
「パッケージもチラシも全部素人の私の手作り。だからカッコよくしたいんです。売れるためでもビジネス拡大 のためでもなく、この現状を知ってもらうためにカッコよくしたい。」
パッケージやチラシをカッコよくするのは容易かもしれない。でも『なみわい』はこの清水さんの志や活動こそ ブランディングするのが、この現状の理解を広める術だという。

何だかみなさん盛り上がっている。その輪に私も入りたくなった。 今日はここまで。それぞれ宿題を持ち帰り、これからの『ViVi’s キッチン』に向けて発進だ。

つまりは『覚悟』につきる

あっとう間に夕方だ。外房だから陽は海から昇り、山の方へと沈む。猪をデザインする訳ではなかったが、この地特有の生活に密接したデザインに触れたような気がする。 これからもうひと案件打ち合わせがあるらしい。でもそれは極秘案件。できてからのお楽しみってことで同行は ダメだと言う。同席ワクワクだったのに、早々上総一ノ宮の駅で降ろされた。(ちっ) お約束のビールを買って、帰りの『わかしお』が来るのを待ちながら今日一日を振り返った。

自分たちが培ってきた技術やセンスや実績を自信に地方に乗り込む。都会と比べればライバルは少ないけれど、 デザインの役割やデザインの持つ力への理解に隔たりがあった。このことをわかってもらうことが、地方で働く 最初の壁だったとみなさん口を揃えて言う。決して地方をバカにしている訳じゃない。だって地方の魅力に惹か れて移住してきた訳なんだから。少しずつでも彼らのデザインが、この魅力溢れる地のお役に立てればと、4人 それぞれが『デザイン』って旗をかざして翻弄している。ぶつかる壁や悩みはみな同じ。そこで3人寄れば(4 人だけど)文殊の知恵。それぞれのスキルと経験、そして悩みを持ち寄ったのが『なみわい』なのだ。 ある者は100年続く缶の会社の商品開発に没頭し、ある者は地元食材のブランディングでトマトとにらめっこ。 ある者は小学校卒業アルバム制作の為、修学旅行同行撮影。ある者は観光協会のホームページで町の魅力発信。 とまぁ、様々だ。

「デザイン屋と言いながら何でも屋なんですよ。そんな守備範囲の広さを前向きに楽しんでくれる人募集!スキル は大事だけど、まずはそんなマインドが何より大事だと思います。」

彼らは楽しんでいる。真面目に楽しんでいる。 「不安はありますよ。来月の売り上げが…とか。(笑)でも不安な顔した人にデザインの仕事なんて頼みます? 頼まないでしょう。だからまずは自分たちが楽しまないとね。」と。

今、暮らし方や働き方の多様化がメディアに取り上げられている。田舎暮らし云々…地方での働き方云々…な どなど。憧れる人は多い。一歩踏み出す人はその中の一部。きっかけがある人ない人それぞれ。でも彼らを見て いて思うのは「覚悟」なんだろうなって。仕事のこと。暮らしのこと。子供のこと。そんな全ての生活基盤が都 合よくお膳立てされていても、一歩踏み出す決断や勇気や勢い? その前にあるのはやっぱり『覚悟』なんだろ う。ほぼほぼそんなお膳立てなんて揃わないらしいけど。(笑)

『わかしお』が来た。お待ちかねのビール片手に、もらったパンフレットの冒頭の一文に目がいった。

「デザインの力で町を元気にしたいんですよ。」今日の冒頭にあったこの言葉が頭に浮かんだ。このパンフレット にある”にぎわい”が”元気”なんだろうな。

彼らはいつかこの地が田園風景広がる『田舎』ではなく、自分たちの『故郷』である『田舎』になる思いで頑張 っているんだと思う。そんな『覚悟』も感じられた。

そういえば、「なみわいってアルファベットで書くと”Namiwaii”。どこか”Hawaii”ぽいでしょ。」って。

そういえば、「夜には星空眺めてビール。BGMは天然の波の音。これタダ。贅沢がタダ。いいでしょ。」って。

そういえば、「夢があるんです。ラジオ局をつくりたくって。かき氷屋さんとヒソヒソ話てるんです。」って。

目が覚めたら、東京駅だった。
ビールが半分残ったままだった。

(取材/文/写真 SS-PEANUT)

 

 
会社名 なみわい企業組合
募集職種 (1)グラフィックデザイナー
(2)ウェブデザイナー・コーダー・フロントエンド
エンジニア
(3)カメラマン
(4)ドローン空撮カメラマン・動画編集者
(5)編集・ライター
(6)上記職種のインターンスタッフ
雇用形態 外部契約スタッフ
※案件ごとの依頼となります
※インターンはスキルにより条件を相談
給与  (1)〜(5)案件ごとに提示
(6)応相談
福利厚生  特になし
勤務地  特になし
※外房近辺での制作活動やMTGに参加していただく
場合があります。
勤務時間  特になし
休日休暇  特になし
仕事内容 (1)ポスターやチラシなどの印刷物制作
(2)ウェブ制作
(3)写真撮影
(4)ドローン撮影
(5)取材、編集、執筆など
(6)上記全般のインターン
応募資格 (1)Illustrator/Photoshopが使える
※InDesignが使える方優遇(2)ウェブデザインやコーディングができる
〈ウェブデザイナー〉
・モバイルを意識したウェブデザインができる       〈コーダー/フロントエンドエンジニア〉
・HTML5/CSS3でウェブサイトを構築できる
・レスポンシブウェブデザイン(メディアクエリー)に対応できる。
・JavaScript/PHPなどがわかる
※SASSやGulp使える方は優遇
※WordPressのカスタマイズができる方も優遇
※ペライチやWordPress既存テーマを使った簡単なお仕事もあります。
(3)一眼レフが使える(4)ドローンが使える(5)文章を書くことが好きな方(経験不問)
※広告・PR業界出身の方優遇(6)上記のいずれかに興味があり、将来本気でその仕事をしたいと思っている方。複業でも、主夫・主婦の方でも、連絡がきちんと取れて納期を守れればOKです。インターンというよりは、アルバイトのようなつもりでご応募ください。
求める人物像 ・人と話すことが好きな人
・明るい人 ・何事にも前向きで積極的な人
・納期が守れる人
採用人数  特になし
選考プロセス まずは応募フォームにてご応募ください

「制作実績(ポートフォリオ)」の提出
※メールにてご連絡します

書類選考

面 接

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その他 基本リモートワークなので、好きな時間・空いている時間に仕事ができます。
主婦・主夫の方、ブランクがある方も歓迎!
募集期間  特になし

 

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